研究課題/領域番号 |
16K01264
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
浦谷 規 法政大学, 理工学部, 教授 (80126268)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 年金基金のリスク / 金融デリヴァティブ / 最小マルチンゲール確率 / ポートフォリオマネージメント / 金融工学 / リスク管理 / 長寿リスク / 保険理論 / 年金基金のリスク管理 / 長寿スワップ / 長寿化リスク / ポートフォリオのコスト最小化 / 長寿デリバティブ商品 / 局所最小化戦略 / 長寿債権 / リスク最小ポートフォリオ / 年金のリスク管理 / 長寿債券 / 金融工学の保険への応用 |
研究成果の概要 |
年金制度の長寿リスクに対して、2種類の長寿派生証券を研究した。長寿債券と長寿スワップである。長寿債券は 初期 に資金を必要とする欠点があるが、長期割引によって小さくなる初期費用 から、年金ポートフォリオ組み込み可能である。年金基金では一般の生存率より変動リスクが大きい。その削減のための長寿債券を含めた費用最小化問題の数値解析を行った。長寿スワップは変動する生存率に対する保険料と固定保険料を交換する契約であり、それを用いて管理された年金ポートフォリオ・リスクに対して、ジャンプを含む最小マルチンゲール確率を利用する局所最小化によって理論的スワップ価格を求め、シミュレーションも行なった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
平均寿命の改善が与える年金基金のリスク資金は20~30兆ドルになるとされ、世界的には長寿デリバティブと呼ばれる近年急速に拡大した市場となっている。我が国ではGPIFのポートフォリオばかりではなく民間年金基金も長寿リスクに対する対応を検討しなければならない。本研究は、米国およびヨーロッパの保険企業が拡大させているLongevity derivative の理論的研究を行なった。年金の支払い基金は長寿化による資金不足に直面し、その拡大を回避するための金融イノベーションの派生証券についての研究である。理論的には金利スワップから派生した仕組みであるが、生存率という保険数理に依存するところに特徴がある。
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