研究課題/領域番号 |
16K01279
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
|
研究機関 | 室蘭工業大学 |
研究代表者 |
廣田 光智 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 准教授 (50333860)
|
研究協力者 |
鳥飼 宏之 弘前大学, 大学院工学研究科, 准教授 (50431432)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 間接消火 / 二次微粒化 / ミスト可視化 / 液滴蒸発 / 蒸気可視化 / 消防 / 火災 |
研究成果の概要 |
この研究は,加熱された固体表面を粗くして,衝突した消火剤液滴の蒸発を促す,新規消火方法の確立を目指すものである.これにより,通常は消火が難しい大規模火災においても効率的に消火させたい. 液滴衝突で発生した消火剤ミストと蒸気の拡がりを三次元で可視化する方法を開発した.その結果から,ミストで火を消しその後に蒸気で周辺を窒息させると消火が完了することがわかった.また固体表面性状・液滴径・衝突条件などに最適値があることがわかった.これらの最適条件を用いて,複数の液滴により広範囲に消火が可能となることがわかった.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東日本大震災において各地で生じた火災では,現場の温度が高温となり投入した水が消火に有効な蒸気やミストにならなかった.火災現場のように固体表面が加熱されていると,衝突した水滴と伝熱面との間に蒸気が膜状に形成されるいわゆる膜沸騰となり,水が蒸発しにくくなる.本研究により液滴一滴の効果が明確になったので,その効果の重ね合わせをすればより少ない水で消火が可能となる.また,蒸気やミストなどの軽い消火剤が到達しにくい大規模火災現場でも,火炎直前まで直径の大きい液滴として消火剤を輸送すればよいため,消火の確率が上がる.
|