研究課題/領域番号 |
16K01288
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
伊藤 実 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (90127184)
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研究分担者 |
川上 朋也 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (30710470)
高 俊涛 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (30732961)
柴田 直樹 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (40335477)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 避難誘導 / スマートフォン / 位置推定 / 屋内位置推定 / 地下街 |
研究成果の概要 |
停電時に地下街から避難するために避難誘導灯が設置されているが、必ずしも十分な役割を果たしておらず、本研究では、スマートフォンが発する光を用いた避難誘導方式の開発を目的とした。具体的には、ネオンサインのように避難すべき方向に光が流れるように各スマートフォンの光の制御を行う。 地図情報およびWi-Fiによる屋内位置推定により各スマートフォンは避難口までの経路を求め、現在時刻に基づく同期を取ることで、協調して光の帯が避難方向に流れて見えるように光量の調整を行うアルゴリズムを開発した。シミュレータを用いて有効性を評価した結果、避難者が床を見て、避難方向に光が流れるように見えることが確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、国内では、地震、異常気象による集中豪雨、台風等の災害が頻発している。都市部での地下街の構造は複雑で、迷路のようになっている一方、非常に多くの人々が常時地下街を利用している。そのような状況で、災害時に地下街が停電した場合、避難誘導灯を頼りに避難することは最も信頼性が高く、効果的な避難の手段である。本研究の手法はそれほどコストの増加を招くことなく、補助的な避難手段として有効である。スマートフォンの普及率は非常に高く、都心の地下街ではほぼ全員が携帯していると言っても過言ではなく、避難手段として十分役立つと考える。
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