研究課題/領域番号 |
16K01292
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 愛知工科大学 |
研究代表者 |
板宮 朋基 愛知工科大学, 工学部, 教授(移行) (60583896)
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研究分担者 |
小笠原 敏記 岩手大学, 理工学部, 准教授 (60374865)
村上 智一 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 水・土砂防災研究部門, 主任研究員 (80420371)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ドライビングシミュレーター / バーチャルリアリティ / 津波 / 洪水 / 疑似体験 / 防災 / VR / 人工現実 / 人工現実感 / 拡張現実 / 氾濫流 / 運転 / シミュレーション / 災害 / 車避難 / ヘッドマウントディスプレイ / 高潮 / 自然災害 / 水工水理学 / シミュレーション工学 |
研究成果の概要 |
本研究では,実験および数値計算による物理量を考慮した実測データを組み込み,津波や高潮,大雨による洪水など氾濫流下におけるHMD型高精度車避難疑似体験システムを開発した.ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を用いることにより,省スペース・低コストで効果的な没入疑似体験を可能にした.没入感を増すために,HMDによる全天周映像表示に加えて,氾濫流に押し流されるときに車の衝撃力や振動を体感できる機構を追加した.自治体主催の防災訓練やイベントにおいて体験展示を行い,延べ約3000名が体験した.体験者は本システムが危機意識向上や対策行動の動機付けに有効と評価した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今後発生が想定される南海トラフ巨大地震において,津波の危険性が高い沿岸部では日常的に自動車利用率の高い地域が多いだけでなく,地元住民以外にもその場所を自動車で偶然にも訪れていた観光客などへの避難行動の支援が必要である.本研究では,実験および数値計算による氾濫流速や浸水深の実測情報を基にした,氾濫流下におけるヘッドマウントディスプレイ型高精度車避難疑似体験システムを開発した.本システムを体験することにより,車避難の危険性を容易に実感することができ,津波や高潮発生時における安易な車避難を防ぎ,車避難の犠牲者をゼロに近づける防災教育・啓発活動に役立てることができた.
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