研究課題/領域番号 |
16K01306
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
|
研究機関 | 独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所 |
研究代表者 |
玉手 聡 独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所, 労働災害調査分析センター, センター長 (10344243)
|
研究分担者 |
堀 智仁 独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所, 建設安全研究グループ, 主任研究員 (20508634)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 労働安全 / 建設工事 / 土砂崩壊 / 生き埋め事故 / 保護具の開発 / 人的被害の軽減 / 溝掘削工事 / 地盤工学 / 被災防止 / 土圧 / 保護具 / 実大模型実験 / 人型供試体 / 労働災害 |
研究成果の概要 |
本研究では浅い埋没を対象とした胸部保護具の開発を目的に,その必要強度と最適構造を検討した.得られた結果は次のとおりである. まず,既往の研究から生存限界の圧迫条件を調査し,胸部の力学的モデルを仮定した.次に,人型供試体を土砂に埋没させて土圧を実測し、保護具に必要な強度条件を導いた。この条件を満足する「背部挟圧方式」の保護具を試作し、同様に実験してその効果を検証した。この方式は常時の運動しやすさと埋没時の堅固さを同時に満足させるものである。そして,実大実験からこの保護具を着用させることでたとえ土砂崩壊の生き埋めとなっても胸部以下の浅い埋没であれば圧迫を受けず人的被害は軽減されることを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自然材料が堆積した地盤の強度や構造は予測が難しく溝掘削中の土砂崩壊による労災事故が後を絶たない.過去に発生した事故の占有割合を調べると大規模工事よりもむしろ小規模掘削中に多い.特に深さ1.5m以下の浅い掘削は土止め設置を強制することが難しく,安全には自主的な対策も不可欠と言える。 そこで本研究では簡易な対策の一つとして,作業者がたとえ土砂の生き埋めとなっても人的被害を防止する保護具について検討した.その結果,常時の運動しやすさと埋没時の堅固さの両方を兼ね備えた保護具を提案することができた。したがって、本研究の成果は労災事故が多い小規模工事での人的被災を軽減する社会的意義を有すると考えられる。
|