研究課題/領域番号 |
16K01317
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然災害科学・防災学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
木村 修二 神戸大学, 人文学研究科, 特命講師 (10419476)
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研究分担者 |
松下 正和 神戸大学, 地域連携推進室, 特命准教授 (70379329)
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研究協力者 |
森元 純一
郡司 早直
前田 正明
藤 隆宏
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 地震災害 / 南海・東南海地震 / 地震津波災害記録 / 地震津波記念碑 / 地域防災 / 現代語訳 / 地域アーカイブズ / 和歌山県・徳島県 / 南海地震 / 災害記録史料 / 現代語訳化 |
研究成果の概要 |
本研究では、近世に発生した東南海・南海地震津波に際し当時の人々が書き残した被災記録を体系的に収集・分析し、テキストの現代語訳化を進めた。具体的には、①多くの地震・津波の被災記録が、局地性と広域性の二つの観点から記されていることを明らかにし、それが災害の持つ両義性に起因することを明らかにした。②地域に伝わった被災記録を解読したいという現代の地域住民の需要に応えるべく、筆記文字の判読困難性、独特な文体の解釈困難性、記録事物の理解困難性といった諸障害を除去した現代語訳の作成を実践した。③現地に赴き住民に直接過去の被災記録の意義を解説し防災の重要性を訴えるべく講演会やワークショップなどを開催した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、広域的な巨大災害の中にも局地的な差異が存在することを各地で同時代的に作成された近世の地震津波記録の分析を通して確認できたことに学術的意義があったと考える。 また現代人には読解が困難な近世の地震津波記録の現代語訳化作業を進めると共に、地域住民を対象としたプレゼンテーション活動も行うことで、地域住民自身が行う防災・減災活動に活用できるよう条件を整えたことに社会的意義があったと考える。
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