研究課題/領域番号 |
16K01325
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然災害科学・防災学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
平松 晋也 信州大学, 学術研究院農学系, 教授 (70294824)
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研究分担者 |
小野 裕 信州大学, 学術研究院農学系, 助教 (00231241)
福山 泰治郎 信州大学, 学術研究院農学系, 助教 (60462511)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 大規模地震 / 警戒避難基準雨量 / 斜面安定 / 土質強度 / 地震後の経過時間 / 加速度 / 開口亀裂 / 斜面崩壊 / 地盤劣化 / 崩壊発生限界雨量 / 地震加速度 / せん断抵抗力 / 熊本地震 / 土砂災害 / 防災 / 減災 / 危機管理 |
研究成果の概要 |
大規模地震により開口亀裂が形成されると,その下流の地下水深は急増し,開口亀裂の直下流部では崩壊発生限界雨量が最大で18%も低下するといった興味深い事実が明らかになった。また,地震時に作用する加速度の増加とともに斜面の安定性は低下し,北海道胆振東部地震と同等の2.2Gの加速度が作用すると,斜面の安定性は30%以上も低下する事実が明らかになった。また,0.85Gの加速度が作用した場合には1.0ヶ月~3.0ヶ月経過しても安全率の明瞭な回復傾向は認められなかったのに対し,3.0Gの加速度が作用した場合には,加振後3.0ヶ月が経過すると,加振前と同程度にまで回復するといった注目に値する結果となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地震規模や地震発生後の時間経過と土質強度さらには斜面の安定性との関係を定量化しようとした点に学術的意義が認められる。 本研究により,地震の規模や地震後の時間経過に対応した斜面の安定性の変化や崩壊発生限界雨量が明らかになった。そして,本研究で得られた知見を活用する事により,土砂災害に対する警戒・避難基準雨量の引き下げ率とその解除時期が明らかになるため,大規模地震発生後の警戒・避難体制の策定に大いに貢献することになり社会的意義は大きい。さらに,本研究成果を活用し発展させていくことにより,大規模地震発生後の流域内での土砂災害危険度評価や望ましい流域管理手法の確立に大きく貢献することが確信される。
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