研究課題/領域番号 |
16K01345
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
横澤 宏一 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (20416978)
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研究分担者 |
大槻 美佳 北海道大学, 保健科学研究院, 准教授 (10372880)
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研究協力者 |
小野 弓絵
栗城 眞也
Riitta Hari
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 短期記憶 / 加齢 / 軽度認知障害 / 脳磁場 / 脳律動 / 記憶 / 高齢化 / 脳磁計 / α波律動 / 脳機能計測 |
研究成果の概要 |
加齢や軽度認知障害(MCI)によって、記憶能力が低下するメカニズムを調べた。7つの矢印の方向を順番に覚える記憶課題を若年者(20歳代)と高齢者(60歳代)に実施してもらい、脳から自然に発生する磁場(脳磁場)を計測した。その結果、高齢者やMCI傾向のある人は、脳の特定の領野(楔前部、後頭視覚野、前頭ワーキングメモリ領野など)の活動の低下がみられたほか、入力情報の処理や伝送時間が若年者より長いらしいことが分かった。これらが記憶能力低下の原因と考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の高齢者(65歳以上)の人口に占める割合は、2020年には30%、2060年には40%に達する。高齢者の認知機能の低下、特に記憶能力の低下は本人のみならず、社会全体にとっても重要な問題である。日常生活に大きな支障のない軽度認知障害(MCI: Mild Cognitive Impairment)は認知症の前段階であり、初期から記憶能力の低下を伴うが、症状の軽減や回復が可能である。加齢やMCIによる記憶能力低下のプロセスの一端が本研究成果により明らかになったことで、MCI段階で記憶能力の低下を抑止する方法が考案できるようになる。
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