• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

がん幹細胞を生へ導く死細胞からのアラームシグナルとスイッチングマシーナリーの解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K01360
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 生体医工学・生体材料学
研究機関徳島大学

研究代表者

岸本 幸治  徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(生物資源産業学域), 講師 (50280699)

研究分担者 亀村 典生  徳島大学, 疾患酵素学研究センター, 助教 (10632656)
宮下 知治  金沢大学, 医学系, 協力研究員 (30397210)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
キーワードG2A / 酸化遊離脂肪酸 / リノール酸 / 悪性腫瘍 / 遊走 / 浸潤 / 転移 / Gタンパク質共役受容体 / 上皮間葉転換 / G タンパク質共役受容体 / 細胞死 / 浸潤・転移 / がん幹細胞 / 幹細胞制御因子 / 細胞周期阻害因子 / 酸化ストレス応答因子 / 癌 / 生体制御・治療
研究成果の概要

酸化ストレスによる神経膠腫の遊走・浸潤については未解明な点が多く残されている。我々は酸化ストレス下に産生される酸化遊離脂肪酸によって活性化される膜受容体G2Aに着目し、遊走・浸潤に関わる機序について検討を行った。G2Aのリノール酸酸化物による刺激は神経膠腫細胞の上皮間葉転換様の変化を誘導し、遊走・浸潤を増大させたが、これらはG2Aのノックダウンによって顕著に抑制された。G2Aノックダウン細胞の同所・異所移植においても腫瘍形成および転移は対照よりも顕著に抑制され、生存期間の大幅な延長が示された。これらの結果からG2Aの不活性化は神経膠腫細胞の遊走・浸潤を防ぐ治療戦略の一つになる可能性が示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

腫瘍細胞の悪性化の一つは浸潤・転移である。酸化ストレスが腫瘍細胞の浸潤・転移を誘導することが示されているが、これまで酸化ストレス環境下でどのような機序が働いているのかについては不明な点が多かった。本研究では酸化遊離脂肪酸(OFFA)受容体のG2A(GPCR)が酸化ストレス下に産生されるOFFAを環境のアラームシグナルとして受容し、腫瘍細胞の浸潤・転移の誘導に関与している可能性を示した。酸化脂質とその受容体が腫瘍の悪性化に寄与していることを明らかにしたことは新規で学術的にも意義が大きい。GPCRの阻害を介してシグナル伝達の上流で悪性化を抑制できる可能性は創薬への応用が期待できる。

報告書

(5件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018 2017

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 酸化脂質膜受容体であるヒトG2Aは脳腫瘍細胞の上皮間葉転換様プロセスを制御する2018

    • 著者名/発表者名
      岸本幸治、原口 崇、清水 健志、井出宗典、宮下知治、大野綾子、 二川 健、和泉孝志
    • 学会等名
      第59回 日本生化学会 中国四国支部例会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] 酸化脂質膜受容体であるヒトG2Aは脳腫瘍細胞の上皮間葉転換様プロセスを制御する2018

    • 著者名/発表者名
      岸本幸治、原口崇、清水健志、井出宗則、宮下知治、大野綾子、二川健、和泉孝志
    • 学会等名
      第59回 日本生化学会 中国・四国支部例会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] 膜受容体G2Aはアストロサイトーマ細胞株にグリア間葉移行を誘導する2017

    • 著者名/発表者名
      原口 崇、清水 健志、宮下知治、和泉 孝志
    • 学会等名
      第76回日本癌学会学術総会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2016-04-21   更新日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi