研究課題/領域番号 |
16K01362
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 県立広島大学 (2018) 九州大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
安藤 由典 県立広島大学, 公私立大学の部局等(広島キャンパス), 准教授 (80712942)
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研究分担者 |
粂 昭苑 東京工業大学, 生命理工学院, 教授 (70347011)
白木 伸明 東京工業大学, 生命理工学院, 准教授 (70448520)
井藤 彰 九州大学, 工学研究院, 准教授 (60345915)
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研究協力者 |
中路 修平
小林 悟朗
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 細胞移植デバイス / 免疫隔離膜 / バイオ人工臓器 / バイオ人工膵臓 / 糖尿病 / β細胞 / 人工臓器 |
研究成果の概要 |
細胞移植デバイスに使用するエチレン-ビニルアルコール共重合体製の半透膜の製膜検討を行い、ポアサイズの異なる膜を安定的に作成することが可能となった。ポアサイズの異なる膜を用い、グルコース及び各種タンパクの透過性評価を行い、ポアサイズによりタンパク質の分離が可能なことを明らかにした。IgGが透過しない膜を見出しており、抗体の透過を防げる可能性が示された。更に、いずれの膜でも細胞は透過しないことを確認した。一方、細胞評価のために、ヒトiPS細胞から膵β細胞の作成、評価を行い、作成した膵β細胞が糖の高濃度に依存してインスリンを分泌することを確認した。同細胞をデバイス中に封入し、動物への投与も試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞にとって生体内は最も優れた培養環境である。この環境を活かすことができれば移植デバイスは単なるコンテナとしての役割のみならず、in vivo でのCell Processing Centerとして活用でき、細胞の分化誘導・維持培養・機能評価・安全性評価が可能となる。本研究で開発するアクセスポート付き細胞移植デバイスは、免疫隔離膜から構成されており、細胞を免疫から隔離することができるため、免疫不全動物を使用しなくても他家細胞の評価や使用が可能となる上、アクセスポートから安全かつ容易に細胞や薬剤を出し入れ可能である。更に、移植細胞は生体と隔離されており、癌化等のリスクへの対応策ともなり得る。
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