研究課題/領域番号 |
16K01367
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
|
研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
水野 由子 (松本由子) 兵庫県立大学, 情報科学研究科, 教授 (80331693)
|
研究分担者 |
西村 治彦 兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 教授 (40218201)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 脳機能解析評価 / 生体情報・計測 |
研究成果の概要 |
本研究では、「脳・自律神経機能の関連性解析を用いた若年者の精神安定性の定量的評価」を行うことを目的とした。具体的には、精神安定性に関連した生体反応について、脳機能評価として脳波、自律神経機能評価として心電図と指尖容積脈波を用いることで、次のことを調べた。第1に、「情動ストレス負荷による脳機能の時間的活動変化」を調べた。第2に、「情動ストレス時の脳機能の空間的情報伝播」を調べる。第3に、「情動ストレス状態における末梢神経機能の変化」を調べた。これらにより、脳・自律神経機能評価の観点から、若年者の情動安定性を客観的に定量化することで、精神疾患の治療や予防に役立てることを可能とした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、従来「心の問題」とされてきた精神状態を、脳・自律神経機能変化の観点から客観的に定量化することを可能にした。つまり、若年者の情動不安定に関して、本人の意識下にある問題点を明らかにすることが可能となる。カウンセリングは、自己分析が可能な能力や年齢に達していなければ行えないために、精神医学的治療は多くの場合、対症療法的に対応してきた。しかし、本研究により、心のつまずきや抑うつ状態などの情動変化を早期に捉え、問題行為や精神疾患を未然に防ぐことが可能となった。さらには、末梢神経の変化を測定することで、脳機能の状態や精神安定度を推定する研究に、将来、繋がり得るものである。
|