研究課題/領域番号 |
16K01373
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
岡田 英史 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (40221840)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 光脳機能イメージング / ファントム / 画像再構成 / ダイナミックファントム / 光脳機能イメージング装置 / 生物・生体工学 / 計測工学 / 医用画像・バイオイメージング / 拡散光イメージング |
研究成果の概要 |
拡散光イメージング法による脳機能計測における高密度プローブ配置の効果を実験的に検証するためのダイナミック頭部ファントムを設計、製作した。このファントムは、5層の平行平板で構成され、大脳皮質に相当する深さの部位に脳活動を模擬した局所吸収変化と、頭皮に相当する深さの部位に皮膚の血液量変化を模擬した広域の吸収変化を独立して生じさせることが可能である。 ダイナミック頭部ファントムを用いて、複数の間隔のプローブ・ペアを用いて頭皮の血液量変化の影響を除去する測定法と高密度プローブ配置と画像再構成によって空間分解能を向上させる測定法について、その有効性を実験的に検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生体を対象とした画像計測機器においては、画像の検証などの性能評価やキャリブレーションを行うための標準的な生体模擬試料(ファントム)が必要となる。近赤外分光法による脳機能イメージング装置は、脳機能に関する基礎研究から抑うつ症状の鑑別診断の補助のような臨床診断に対して広く応用されているが、取得される画像について評価を行う標準的なファントムがない。本研究の成果は、一般に使用されている光脳機能イメージング装置はもとより、研究段階の高密度プローブ配置による画像再構成法などにも適用でき、光を用いた生体医用画像機器に用いる基盤技術を確立した点に意義が認められる。
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