研究課題/領域番号 |
16K01394
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
小山 義之 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 客員研究員 (00162090)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | エクソソーム / 人工ネオ抗原 / 結核菌抗原 / 抗腫瘍免疫 / 細胞性免疫 / 感染症 / 人工ネオアンティジェン / 人工ネオエピトープ / 樹状細胞 / 抗腫瘍免疫治療 / ESAT-6 / 免疫治療 / ネオアンティジェン / ネオエピトープ / 微生物抗原 / 免疫学 / バイオテクノロジー / ナノバイオ |
研究成果の概要 |
我々は抗原性の高い結核菌抗原、ESAT-6の遺伝子を腫瘍に投与して「人工ネオ抗原」として発現させることで、自然免疫が活性化され、続いて抗腫瘍細胞性免疫が誘導されて著しい抗腫瘍効果が得られることを見いだした。 これらの応答は、ESAT-6を発現した腫瘍細胞が分泌する「ESAT-6エピトープ提示エクソソーム」(ESAT-Ex)が媒介すると考えた。そこで、培養細胞でESAT-Exを調製し担癌マウスに投与してみたところ顕著な腫瘍増殖抑制が観察された。さらに、培養樹状細胞をex vivoでESAT-Exによって活性化し、樹状細胞のみを患者に戻すより安全な治療法を新たに考案しその効果を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腫瘍抗原の免疫原性の低さがガン免疫治療の大きな障壁となっている。本研究は、抗原性の高い微生物抗原を人工ネオ抗原として導入し、この障壁を克服する新たな戦略を提供する。 本研究で創製するエクソソーム製剤はウイルス等を含まない安全な生物製剤である。また、より安全なシステムとして、培養樹状細胞を本エクソソーム製剤で活性化し、樹状細胞のみを患者に戻す新たな治療法を考案しその効果を確認した。さらに同システムは感染症治療にも有効な細胞性免疫活性化機能を持つことを確認した。これらの知見は行き詰まったガン免疫治療を大きく推進させるブレイクスルーとなり、感染症の新しい治療法を提示して国民の福祉、健康に貢献する。
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