研究課題/領域番号 |
16K01397
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
高島 由季 東京薬科大学, 薬学部, 准教授 (70236214)
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研究協力者 |
福原 武志
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | siRNA delivery / リポソーム / モノクローナル抗体 / 網膜 / 点眼 / モノクロ―ナル抗体 / イムノリポソーム / 網膜色素上皮細胞 / ナノキャリア / 点眼剤 / 薬物送達システム / siRNAデリバリー |
研究成果の概要 |
中途失明を起こす網膜疾患の原因となる新生血管因子(VEGF)の産生を阻害する核酸(siRNA)を低侵襲的な点眼投与で網膜へ送達し得るナノキャリアの設計を目的とした。網膜色素上皮細胞(RPE)をマウスに免疫し、種交叉性かつ内在化特性を示すモノクローナル抗体を作製した。これを多機能性ペプチドや脂質ナノ粒子に修飾したナノキャリアは、脈絡膜からRPEへの移行が期待される微小粒子径を示し、ラットRPE細胞への高い取込み効率、抗VEGF-siRNAの搭載により顕著なVEGF産生抑制効果を示した。また、点眼後のラット網膜において高い集積性がみられ、点眼による網膜への核酸送達キャリアとしての有用性を示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
眼には血液網膜関門等の高度なバリア機能が在るため、網膜への薬物送達は容易ではなく、中途失明や視力低下を起こす網膜疾患に対しては硝子体内への直接注射等の侵襲的な薬物治療がなされる。本研究において、標的とする網膜に指向性を示すモノクローナル抗体を組み込んだ微小キャリアを設計し、通常困難とされる点眼投与によって病因タンパク質の産生を細胞レベルで阻害する核酸の送達が可能であることを明らかとした。本研究での知見は患者の身体的・精神的負担を軽減する薬物治療への貢献が期待される。
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