研究課題/領域番号 |
16K01401
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
|
研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
古薗 勉 近畿大学, 生物理工学部, 教授 (30332406)
|
研究分担者 |
東 慶直 近畿大学, 生物理工学部, 教授 (90333509)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 抗菌性 / アナフィラキシー / ナノマテリアル / ハイドロキシアパタイト / フッ素 / 生体材料 |
研究成果の概要 |
当該研究課題では、Fイオンをドープした分散性と結晶性が高く、微弱な抗菌性を有しアナフィラキシー(様)反応を回避するF-HApナノ粒子を開発し、新規な抗感染性カテーテル創出のための基盤技術を確立した。当該ナノ粒子の性能評価として、Fイオンの放出挙動、病原性微生物を用いた抗菌性評価、線維芽細胞(L929細胞)を用いた接着性評価、およびプロトタイプ作製のためのカテーテル素材へのコーティング(複合化)の検討を実施した。以上の結果から、多種の細菌に微弱な抗菌性を有しつつも正常細胞に対して毒性が低く、またカテーテル素材へのコーティング好適な抗菌性ナノ粒子の創出を達成した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義として、医用材料に係るアナフィラキシー(様)反応をin vitroで評価する方法を確立したこと、創出したナノ材料が微弱な抗菌性を有すること、また正常細胞に対して毒性を示さないことを明らかにした点にある。また社会的意義として、アナフィラキシー(様)反応や耐性菌の発現を低減できる抗菌ナノ材料の開発により、これまで我が国で臨床上、喫緊の課題とされていた新規な抗感染性カテーテルの創出のみならず、各種インプラント型医療機器への応用にも目処が立ったことが挙げられる。本研究成果は、我が国が推進している在宅医療を代表とする地域包括ケアシステムの確立に大いに貢献するものである。
|