研究課題/領域番号 |
16K01414
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用システム
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
佐藤 隆幸 首都大学東京, システムデザイン研究科, 助教 (90326017)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 赤血球凝集度 / 血液粘度 / ピーク周波数 / 体外循環治療 / 超音波ピーク周波数 / 凝集度制御 / 大凝集体 / ダイナミックレンジ / 遠心ポンプ / 界面沈降速度 / 生物・生体工学 / 体外循環 |
研究成果の概要 |
健康指標として関心の高い血液粘度は赤血球凝集度と強い関連を持っており、人工透析や人工心肺に用いられている体外循環治療時にはこのモニタリングが患者及び装置の安全上重要である。血液試料を透過して得られた超音波のスペクトルピークは赤血球凝集度の推定に有効である。本研究では血液試料に関して、顕微鏡による凝集径、界面沈降速度、ピーク周波数を測定し、それら三者の強い関連性を見出した。 またピーク周波数が赤血球凝集径の対数値に対して比例減少することに関して理論検証を行った。レイリー散乱を主たる音波損失として計算を行ったところ、実験結果と非常によく一致した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人工透析治療を受ける患者数は、その母数となる糖尿病患者数の増加と共に年々増加している。人工透析患者は健常者と比べて血液粘度が高く、術中の患者の安全並びに透析装置の保守という観点においてこれをモニタリングする需要は高い。本研究の成果として、in vitroでの実験結果並びに理論検証を実施し、血液粘度と強く関連している赤血球凝集度を超音波ピーク周波数で測定できること、また理論式の適用によって血液の個人差(ヘマトクリット値:赤血球の体積分率)を補正出来ることを示した。これらから、体外循環時への血液粘度推定法の実用に大きく前進したと言える。
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