研究課題/領域番号 |
16K01423
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用システム
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研究機関 | 桐蔭横浜大学 |
研究代表者 |
徳岡 由一 桐蔭横浜大学, 医用工学部, 教授 (30339907)
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研究分担者 |
蓮沼 裕也 桐蔭横浜大学, 医用工学部, 助教 (70643013)
池上 和志 桐蔭横浜大学, 医用工学部, 准教授 (30375414)
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研究協力者 |
齋藤 潔
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 光線力学的不活化 / 白色LED光 / 黄色ブドウ球菌 / Staphyloxanthin / Staphylococcus aureus / 発育抑制 / 連続光 / パルス光 / LED白色光 / 医用システム / 感染症 / 光化学 / 活性酸素 / LED |
研究成果の概要 |
本研究では、白色LED光を照射することによって黄色ブドウ球菌(S. aureus)が死滅する現象(光線力学的不活化、PDI)のメカニズムを解明し、より効果的な殺細菌細胞法の構築を目的に検討を行った。その結果、パルス光によってPDI効果は高くなることを見出した。さらに、PDI効果に白色LED光照射に伴い産生される活性酸素種が関与し、S. aureusが産生するカロテノイド系色素がPDI効果に影響していることが明らかとなった。すなわち、カロテノイド系化合物は白色LED光照射により活性酸素種を産生すると予想していたが、実際には抗酸化作用を発現し、PDI効果に対して抑制的に作用することがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は新規抗菌薬の開発が見込まれない現代医療において、新たな感染症治療法の可能性を生む重要な研究内容である。これまで、細菌に対する光線力学的不活化は耐性菌が生まれにくいともされており、さらに種々の波長を含む白色LED光による光線力学的不活化効果のメカニズムが明らかとなれば、他の菌種への応用の可能性もある。また、光線力学的不活化が臨床応用できれば、院内感染に対して常に注意しながら行う医療において、平均在院日数の短縮や医療経済への効果も期待できると考えられる。
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