研究課題/領域番号 |
16K01460
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
若林 秀隆 横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 講師 (80508797)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | サルコペニア / 摂食嚥下障害 / リハビリテーション栄養 / 嚥下障害 / リハビリテーション / 老化 |
研究成果の概要 |
サルコペニアの摂食嚥下障害の有病割合と予後を調べる前向きコホート研究を行った。対象は当院リハ科に摂食嚥下リハ依頼のあった患者108人。摂食嚥下機能は藤島の摂食嚥下レベル(FILS)で、サルコペニアの摂食嚥下障害の有無は診断フローチャートで評価した。男性72人、女性36人、平均年齢76歳。主な原因疾患は脳神経疾患36%、心大血管疾患25%、呼吸器疾患14%、がん11%。FILSの中央値はリハ開始時4、退院時8。全身のサルコペニアは49%に、サルコペニアの摂食嚥下障害は32%に認めた。年齢、性別、リハ開始時FILSで調整した多変量解析で退院時FILSはサルコペニアの摂食嚥下障害の場合に低かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
摂食嚥下リハの臨床現場では、サルコペニアの摂食嚥下障害の割合が高く、他の摂食嚥下障害と比較して機能予後が悪かった。そのため、超高齢社会の日本では摂食嚥下障害患者をみた場合、サルコペニアの摂食嚥下障害の可能性を必ず考慮して、リハ栄養の考え方で栄養改善しながら摂食嚥下リハを行うべきである。 2019年に日本サルコペニア・フレイル学会、日本摂食嚥下リハ学会、日本リハ栄養学会、日本嚥下医学会の4学会によって、「サルコペニアと摂食嚥下障害」のポジションペーパーが発表され、本研究領域に一定の発展を認めた(Fujishima I, et al. Geriatr Gerontol Int. 2019)。
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