研究課題/領域番号 |
16K01473
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 聖隷クリストファー大学 |
研究代表者 |
大原 重洋 聖隷クリストファー大学, リハビリテーション学部, 教授 (90758260)
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研究協力者 |
廣田 栄子
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 聴覚障害 / 難聴 / 新生児聴覚スクリーニング / 補聴器 / 乳児 / 療育 / データロギング / 言語聴覚療法学 |
研究成果の概要 |
0~1歳児に対し、診断後1年間の経過観察を行い、早期補聴器装用と聴性行動発達、および関連する要因を検討した。装用時間延長には療育・家庭記録の補聴器を外す回数とデータロギング機能とを用いた。その結果、補聴器常用と聴性行動の改善については、軽中等度乳幼児は高度難聴児より遅れる傾向が示された。装用時間延長には、重回帰分析により予測因子として、平均聴力レべル、装用開始年齢、家庭の装用指導の要因について有意な関連性を認めた。0~1歳軽中等度群では、高度難聴児と比べ、早期補聴器装用に関する家庭指導の意欲が乏しく、一貫した療育指導と補聴器の常時装用に向けた家族の装用意欲維持に関する支援の重要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、不快感から乳児が補聴器を外す行為は、長時間装用を妨げるが、補聴器装用時間への直接的な関与の因子ではないこと明らかにし、取り外す頻度より、データロギング等を用いた装用時間への注目や、遊び相手になり気を紛らわせ、補聴器が外れるとすぐに付け直す等の家族の取り組みを支援することの重要性を指摘した。 本研究で得られた早期補聴における装用時間の変容過程や家庭指導のデータは、新生児聴覚スクリーニング後に難聴の診断を受けた乳児の家族に対して、具体的な提案をする上での基礎資料として有用と考えられた。
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