研究課題/領域番号 |
16K01486
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
|
研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
仲泊 聡 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 上級研究員 (40237318)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
|
キーワード | 視覚障害者 / リハビリテーション / 支援機器 / 視線計測 / 全盲 / 眼球運動 / 注意 / 視覚障害 / 遠隔支援 / 眼と手の協応 / 目と手の協応 / 実験系心理学 |
研究成果の概要 |
試行錯誤の末、本研究が装置的な要件と実験中の工夫を必要とすることを認識した。キャリブレーションにつまずき、結果的に指定期間中の実験を断念せざるを得なかった。そこで、視線監視を用いない支援方式にも注目し、既存の遠隔支援システムについて調査した。さらに、「見かけの視線と自身の注意の方向の関係性が保たれている」という全盲被験者特性の前提を疑い、この関係性を実測したところ、この関係性は単純ではなかった。すなわち、本システムを使う前に、この関係性の矯正訓練が必要であることが示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般に、視線方向と注意方向は一致するが、全盲に近い状態の視覚障害者でのその関係性についてはよく知られていない。今回の試行によりこれが単純ではないことがわかったが、矯正可能であるかは、わかっていない。これらを明らかにすることには、注意方向と眼球の位置感覚に関する基礎的知見を得る可能性がある。 また、見た目の視線をもとに注意の方向を予測できれば、それをもとに視覚障害者の新しい空間的ガイド手法が考案可能になる。視覚を失った者も自らの眼球に対する愛着は大きく、これがまた日常生活に役立つ存在になるという局面では、非常に元気づけられる。この点から心理面の支援としても有効であると思われる。
|