研究課題/領域番号 |
16K01506
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
花岡 秀明 広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (10381419)
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研究協力者 |
村木 敏明
岡村 仁
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 高齢者 / 回想 / 予防 / 回想法 / 認知症予防 / リハビリテーション |
研究成果の概要 |
親しみのある嗅素が使用されている嗅覚検査に着目した調査を行い、線香やゆず、リンゴなどの16種類の嗅素が70%以上の割合で高齢者の回想に繋がっている知見を示した。 次に、地域在住高齢者を対象に、事前調査に基づいた嗅覚刺激を用いた回想法の認知機能および抑うつに対する効果を検討した。介入群は嗅覚カードを用いた回想法を12回実施し、対照群は言語カードを用いた回想法を同様に実施した。評価は、認知機能と抑うつの検査を用い、介入前と介入後に行った。結果、抑うつの評価において有意な変化が認められ、嗅覚刺激用いた回想法は、高齢者の精神的健康の維持・向上のためのプログラムとなり得る可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
回想法は、非薬物療法の心理社会的アプローチとして、高齢者の精神的健康や認知機能の維持・向上を目指した取り組みが行われている。高齢者の回想を促す手段として、写真や音楽などが回想手がかりとして用いられているが、その根拠は示されていない。また、回想法の効果についても、これまで認知症高齢者を中心に報告が行われ、地域在住高齢者を対象とした効果検討は十分行われていない状況にある。 本研究は、回想法を行う際に嗅覚刺激を回想手がかりとして用いる根拠について示唆を与え、地域在住高齢者に対する介護予防の一つの手段として、回想法プログラムの活用の可能性を示した研究と言える。
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