研究課題/領域番号 |
16K01520
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
小野 弓絵 明治大学, 理工学部, 専任教授 (10360207)
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研究協力者 |
富永 孝紀
伊藤 直義
北村 正敏
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ブレイン・マシンインターフェース / ニューロフィードバック / 運動感覚 / 脳卒中 / リハビリテーション / ブレイン・マシン・インターフェース |
研究成果の概要 |
脳血管障害患者の手の運動意図に同期した感覚フィードバックを付与するロボットシステムの構築を通じて,重度の手指麻痺を回復へ導く自立的なリハビリテーションシステムを作成した。これまで運動機能リハの対象から外れてきた最重度の麻痺症例に対しても咀嚼刺激や視覚,運動感覚刺激による運動経路への介入を行い,週・日単位の運動機能変化を感度良く追跡する手指機能評価装置を開発・適用して機能回復の可能性を探索した。従来廃用手とせざるをえなかった随意運動がみられない患者においても随意運動が回復した症例を経験し,患側運動野における事象関連脱同期(ERD)信号強度の回復が,手指機能回復に寄与していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳卒中患者が残存する脳内の運動経路を訓練し,麻痺した手を動かせるようにするためのリハビリテーション装置を開発した。ブレイン・マシンインターフェースという技術を用い,手の運動を想起するときの脳活動を検出する。うまく想起ができたら,麻痺手に装着したロボットにより麻痺した手に同じ動作をさせる。「動かない手が動く」というフィードバックがあるため,運動機能を回復させるために,どのような脳活動を出力すればよいか確認しながら訓練できるという特長がある。この装置を使うことで手を自発的に動かせるようになった症例も確認され,今後,脳卒中患者の運動機能を効率的に回復させる方法としての活用が期待される。
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