研究課題/領域番号 |
16K01521
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 東京医療学院大学 |
研究代表者 |
木村 奈緒子 東京医療学院大学, 保健医療学部, 講師 (90715103)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 作業療法 / 脳卒中 / ピア / ピア・ボランティア / ピア・サポート / 身体障害 / 共助 / 当事者 / ピアボランティア |
研究成果の概要 |
脳卒中既往者におけるピア・ボランティア活動について全国調査を行ったところ、重度障害が残る脳卒中既往者だけではピア・ボランティア活動の立ち上げ・継続が難しく、支援者の援助が必要であることが分かった。また既往者がピア・ボランティアになるためには、周囲からの支援によってピアの必要性を実感し、既往者の関わりの中で成長していく過程が明らかとなった。彼らは更なる成長のために知識やカウンセリング技術の学びを必要としていた。入院中の作業療法において調理訓練時にピア・ボランティアを導入したところ、感情や情報のサポートが得られることが明らかとなったが、それが身体やADLとの直接の相関はなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
身体障害領域、特に重度の後遺症が残る脳卒中の分野では今までピア・ボランティアにおける研究が積極的に行われていない。そのため本研究によりピア・ボランティア活動の実態やピア・ボランティアの成長過程が明らかになったことは、今後ピア・ボランティアを育成するための要素になると考えらえる。また、活動(調理)を通して脳卒中既往者におけるピア・サポートには効果があることが明らかとなった。今後は他の活動でもその効果を検証し、効果が得られれば、積極的にピア・ボラティアを病院や地域内で活用する意義があると考える。この研究は、後遺症が多岐にわたる脳卒中分野でのピア活動の活性化に一助となる意義があると考える。
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