研究課題/領域番号 |
16K01527
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 藍野大学 |
研究代表者 |
酒井 浩 藍野大学, 医療保健学部, 教授 (30362388)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 認知症 / 脳イメージング / リハビリテーション / 脳内ネットワーク / ディフォルトモードネットワーク / 加齢変化 / 課題難易度 / 脳科学 / 作業療法学 |
研究成果の概要 |
課題難易度の高低と脳内ネットワーク賦活度との関係について,若年および中高年健常者を対象としたfMRI研究を行った。 負荷課題には聴覚性暗算課題(PASAT)および視覚性暗算課題(PVSAT)を用い,統制課題は数値の黙読とした。SPMを用いた集団解析と共通性活動評価解析の結果,PVSATにおいて,若年群では中央実行ネットワーク(CEN)およびディフォルトモードネットワーク(DMN)に難易度依存性変化を認めたが,中高年群については, DMNの難易度依存性変化が認められなかった。特にDMNのON-OFFが行われなくなる傾向が伺えた。 DMNはCENよりも加齢変化の影響を受けやすいものと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々は,認知症変化を予防するため,どのような課題をどのような方法で行えば効率よく脳内学習ネットワークが働くのかについて,聴覚および視覚性暗算課題との関係を検討した。今回の研究においてはPVSATにおいて,若年健常群ではCENおよびDMNに難易度依存性変化を認めたが,中高年健常群については, DMNが難易度依存的に十分減弱しない傾向が伺えた。このようにDMNのON-OFF切り替えが不十分となる傾向が伺え,DMNはCENよりも加齢変化の影響を受けやすいものと考えられた。課題実施時にDMNの賦活が減弱しないことは学習ネットワークの効率性に悪影響を及ぼすのではないかと予測された。
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