研究課題/領域番号 |
16K01540
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
横川 正美 金沢大学, 保健学系, 准教授 (80303288)
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研究分担者 |
谷口 好美 金沢大学, 保健学系, 准教授 (50280988)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 認知症 / 理学療法士 / 動作介助・誘導 / 動作介助 / 医療・福祉 / 介護予防 / 支援技術 / 理学療法 |
研究成果の概要 |
理学療法士が認知症高齢者(クライエント)にどのように関わり、理学療法を提供しているのかを治療場面の観察とインタビューから検討した。理学療法士は身体機能と認知機能の問題によってクライエントの日常生活の動きが障害されていることに対応していた。なじみある活動を見つけ、それらを理学療法プログラムに取り入れていた。声がけなどによって、クライエントの動きを引き出しながら運動や動作練習を行い、検査だけでなく、日常会話で質問をすることによってもクライエントの認知機能を確認し、安全な日常生活の獲得を支援していた。信頼関係を築く上で、クライエントにとって嫌な記憶を緩和することを常に考慮して関わっていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知症高齢者への適切な動作の誘導・介助は快適な身体活動を促し、身体機能及び認知機能維持にもつながる。理学療法士は起きる、座る、立つ、歩くなど、日常生活の基本的な動作を維持・改善するための働きかけを得意とし、これによって身体機能の維持改善を図る。認知症の症状は多彩であり、認知症高齢者に対するケアは複雑な側面を持つとされる。本邦において認知症に対する理学療法介入は必ずしも一般的ではなく、認知症高齢者のニーズに対処するための情報が十分共有されるまでには至っていない。本研究の成果は認知症高齢者に対して理学療法を提供する時の一助となり、認知症高齢者の生活機能維持とその介護者の支援に役立つと考える。
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