研究課題/領域番号 |
16K01543
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
西田 昌史 静岡大学, 情報学部, 准教授 (80361442)
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研究分担者 |
西村 雅史 静岡大学, 情報学部, 教授 (60740363)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 高齢者 / 音声対話 / 雑談 / 情報収集 / 非言語音響情報 / 話題誘導 / 発話欲求度 / 属格ペア / 咽喉マイク / コンデンサマイク / 音声認識 / DNN / LSTM / 知識蒸留 / 発話区間 / 対話破綻 / 発話区間検出 / 音声等認識 / 機械学習 |
研究成果の概要 |
本研究では,高齢者を対象とし音声による雑談を交えて必要な情報を収集するシステムを開発した.本システムのユーザ入力として非言語音響情報だけを利用してシステムの応答を選択することでも人間に近い応答が得られることがわかった.また,ユーザの発話欲求度に応じて話題誘導を行う手法を提案し,今の話題から近い話題を遷移する対話戦略に比べて,対話満足度の低下を抑えつつ,必要な情報を収集できることが明らかになった.さらに,属格ペアを用いた話題誘導手法を提案し,従来の1単語のみの話題誘導を行う手法に比べて,より自然な話題の遷移を実現することができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
介護負担を軽減するための手段として高齢者の話し相手となる雑談対話システムが期待されているが,従来の多くのシステムはテキスト入力を前提としていた.それに対して本研究では,音声で雑談しながら体調などの必要な情報を収集できるシステムを開発した.本システムにより情報を収集するだけでなく,音声で会話することで認知症の予防にも効果が期待され,社会的意義は大きい.また,これまで対話のどのタイミングでどの話題に誘導すべきかの検討が不十分であったが,本研究で提案した発話欲求度と属格ペアによる手法により,自然でユーザの満足度を低下させず情報を収集できることは,学術的意義が大きい.
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