研究課題/領域番号 |
16K01593
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
身体教育学
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
小宮山 伴与志 千葉大学, 教育学部, 教授 (70215408)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 歩行運動 / 電気刺激 / 経頭蓋的直流電気刺激 / 可塑的変化 / 足底皮膚 / 脊髄 / 高頻度電気刺激 / 足底面 / 直流電気刺激 / 歩行周期 / 高周波電気刺激 / 感覚刺激 |
研究成果の概要 |
本研究では、歩行運動の接地相後半に足底の内側前方部皮膚に対する高頻度電気刺激(HFS、1ms矩形波、300Hz、3発、感覚閾値の3倍)は接地相の延長効果を有することを確認するとともに、この効果は陽極による経頭蓋的直流電気刺激(tDCS)によって増大し、加えて効果の持続時間も延長することが明らかになった。また、陰極による脊髄に対する直流電気刺激によって定常ペダリング運動の回転数が亢進することも明らかになった。これらの結果から、移動行動時に下肢皮膚神経に対する高頻度電気刺激は律動運動を制御する脊髄神経機構に影響を及ぼし、この神経機構は持続的な大脳皮質からの入力を受けている可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、歩行運動中に足底部皮膚に対する低強度の高頻度電気刺激によって歩行周期を可塑的変化させることが可能であり、加えてこの効果は大脳皮質に対する非侵襲的な直流電気刺激によって促進もしくは減弱させることが可能であることが明らかになった。また、脊髄に対する陰極直流電気刺激によってペダリング回転数が不随意的に増大することも明らかになった。これらの知見は、歩行運動やペダリング運動のような律動運動の活動周期を非侵襲的な電気刺激によって可塑的に変化させることが可能であること、ならびに本研究結果の応用によって、歩行障害等に対するリハビリテーション・トレーニングの効果を高める可能性も考えられた。
|