研究課題/領域番号 |
16K01594
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 日本大学 (2017-2018) 電気通信大学 (2016) |
研究代表者 |
長澤 純一 日本大学, 文理学部, 教授 (40228002)
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研究協力者 |
辻川 比呂斗
杉山 康司
祝原 豊
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 心拍変動 / 登山 / 低酸素 / DFA法 / 非線形解析 / トレイルラン / 自律神経 / 環境医学 / 高山病 |
研究成果の概要 |
自律神経や生体応答の健全性を評価するために,登山時や低酸素環境においても,心拍変動解析(HRV)が,時間領域あるいはFFTなどによる解析手法によって評価されてきたが,高地では,評価不能な事例も多かった。本研究は,(1)心拍変動の非線形解析(スケーリング指数α)を適用することによって,低酸素環境での生体情報を定量し,さらに(2)高地での運動に適用可能であるかを明らかにすることを目的とした。結果,(1)運動中のα1は,低酸素環境ではほぼ酸素濃度依存性があり,(2)富士山のトレイルランレースにおいて,ランニングタイムが短い(速い)ランナーほど,安静値からのα1 の変動量が少ないことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低酸素環境において,DFA法によるスケーリング指数α1は,運動開始とともに上昇し,中等度の強度の運動中に極大値を示した。また,α1の極大値は,環境酸素濃度依存的に低負荷側に移行し,酸素濃度が低くなるにつれ,より低い負荷でα1が低下を示すことが明らかになった。フィールドでは,α1の安静値からの差分は,富士登山タイムアタックの時間と正の相関,OBLAと負の相関をする傾向が認められ,山に対する強さを表す有力な指標になる可能性が示唆された。また,α1のその日の安静値からの変動分は,身体に対する生理的負担を評価するパラメーターとして,山に対する強さを反映する指標になるのではないかと考えられた。
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