研究課題/領域番号 |
16K01602
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 昭和薬科大学 |
研究代表者 |
吉永 真理 昭和薬科大学, 薬学部, 教授 (20384018)
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研究協力者 |
野井 真吾
鹿野 晶子
大西 宏治
そとあそびプロジェクト・せたがやのメンバーと世田谷区子ども若者部児童課のみなさん
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 外遊び / 自然環境 / 子ども / アクション・リサーチ / 地域参加型研究 / SDQ / ADHD / 小学生 / 強さと困難さの尺度 / ADHD傾向 / 遊び場 / 実行機能 / 活動量 / 遊び環境 / 地理情報システム / 心身発達 / 地域参画型研究 / 感覚と運動発達学 / 環境 / 接近性 / 参加型地域研究 |
研究成果の概要 |
自然環境に恵まれた都心部で1776組の親子を対象にした質問紙調査を行なった。子どもたちが放課後を過ごす場は低学年では学校や公園で、高学年は塾や習い事の頻度が高く、外遊びが少ない実態が明らかになった。体を動かして遊ぶ、自然環境で遊ぶ、水辺で遊ぶ時間が多いほどSDQの情緒、仲間関係、向社会性は良好だった。ゲーム時間は多動に関連していた。DSM-5/ADHDでは、からだを動かして遊ぶ時間が30分以上であると不注意傾向が少なくなることが示された。まち探検&遊び活動のアクション・リサーチでは活動量の個人間のばらつきが大きく、最後の30分間に活発に活動している群は不活発群より有意に覚醒度が上昇した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外遊びが減少している現在、子どもの発達への影響が懸念されている。しかし、少子化・地域の連帯感の希薄化・公園や緑地における規制の強化は外遊び機会を狭める一方であり、外遊びの効果を示して、外遊び機会を増やすための社会的介入につなげることが求められている。本研究では外遊び、特に自然環境に恵まれた環境で遊ぶことが子どもの心身発達に効果があることを明確にした。子ども自身やその行動に影響力の大きい親を巻き込んだ活動実践で、街の中の遊び場で思い切り体を動かして遊ぶことが心身状態を良くすることを実感できた。外遊び機会創出の大切さを地域住民と共有し、今後さらに活動を展開させていく機運の醸成に寄与した。
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