研究課題/領域番号 |
16K01603
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
加藤 明 東海大学, 医学部, 准教授 (70546746)
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研究分担者 |
木村 穣 東海大学, 医学部, 教授 (10146706)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ストレス / 運動学習 / 眼球運動 / コルチコトロピン放出因子 / 室傍核 / トレーニング / 光遺伝学 / コルチコステロン / optogenetics / CRF |
研究成果の概要 |
本研究はストレス反応と運動学習とのクロストークを明らかにすることを目的とした。拘束ストレス負荷により前庭動眼反射運動学習が低下する一方、短期ストレス負荷中の室傍核ニューロンの選択的抑制によって運動学習効率が改善した。これは室傍核から分泌されストレス反応を引き起こすCRFが運動学習を制御する神経回路に対して負の方向に働いたことを示している。小脳に投射する下オリーブ核のCRFは運動学習に正に働くことから、ストレスを受けることで室傍核からCRFが大量に放出されると、未知のプロセスによって下オリーブ核におけるCRFの発現が抑えられ、小脳での運動学習プロセスが抑制されている可能性が考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
効果的な運動学習を行なうためには、トレーニングの強度だけでなく、いかにストレスを調節するかが重要であることは経験的に知られているが、運動学習の効率に及ぼすストレスの影響については行動学的・心理学的アプローチが多く行なわれており、その神経回路メカニズムの詳細については不明な点が多い。本研究で得られた、同じ CRF 分子が脳内の発現個所により運動学習に対して逆方向の働きを担うという結果は、将来的にスポーツやリハビリテーションにおける効果的なストレス抑制につながる意義深い結果となった。
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