研究課題/領域番号 |
16K01617
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
井谷 惠子 京都教育大学, 教育学部, 教授 (80291433)
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研究分担者 |
井谷 聡子 関西大学, 文学部, 准教授 (30768263)
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研究協力者 |
関 めぐみ
三上 純
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 体育カリキュラム / ジェンダー・ポリティクス / 近代スポーツ / 規範的セクシュアリティ / 体育嫌い / 性別二元制 / 性的マイノリティ / 周縁化 / 異性愛主義 / 体育離れ / 不可視化 / インタビュー / スポーツ離れ |
研究成果の概要 |
本研究では,学校体育において,ジェンダーとセクシュアリティの視点から周辺化される人々に視点を当て,①学校期において運動やスポーツから離脱する人々の経験,及び②性的マイノリティとして困難を味わってきた人々の経験を通して体育カリキュラムのポリティクスを検討することを目的とした. その結果,体育や運動部活動への参加意欲や参加率は,「規範的男性」に比べて,「規範的女性」が低く,「規範的でない性」は居心地の悪さを感じ,離れる傾向のあることが認められた. 近代スポーツを中心に構成される学校体育が,高いパフォーマンスに価値を置き,性別二元制や異性愛規範が根底にあることが理由と推測された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
少子高齢化が進行し,健康と運動との関連性が一層明らかになる状況を踏まえれば,すべての人々に小中高の必修教科である体育・保健体育の恩恵を保障することが喫緊の課題である. 女性の運動・スポーツ離れや,性的マイノリティの経験を研究対象とすることによって,公正で質の高い体育科教育の進展に寄与することができる. 本研究の射程には,体育・保健体育という教科が何を「当たり前」「普通」としてきたか,この教科において何が「優れている」とされてきたかという問い直しがある.それは日本社会が,公的な学びとして,体育・保健体育に期待しているものの背後にあるポリティクスを読み解く道筋でもある.
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