研究課題/領域番号 |
16K01624
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
西村 秀樹 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (90180645)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 同型同調 / 応答同調 / 相討ち / エントレインメント / 彼我一体 / 引き分け / 競争 / 後の先 / 相打ち / 相ヌケ / 伝統芸能 / 剣術 / 同調 / 懸待 / 身体感覚 / 剣道 / 関係性 / 攻防一致 / 対立 / 競技文化 / 兵法 / 合わせる / 武道 |
研究成果の概要 |
「引き分けは兵法である」という言説を明らかにするのが主眼であった。「仕掛けるが不利」ゆえに、お互いが仕掛けられずに「引き分け」となる状況が生じてくる。そこでは、「勝ちに固執せずに、引き分けでもよい」とするに留まらず、引き分けを目指すなかで、より効率的に確率よく勝つ、あるいはより高度な勝利を得るという「積極的な意味」を持つに至る。その戦略は、元来「競争」を本質とする「競技文化」に「同調」を取り入れることによってもたらされる。敵に同調することによって、敵の動きを適確に予期し、敵を引き込んだ有利な状況を生じさせるのである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スポーツでは、先手をとり主導権をできるだけ維持することが有利とされる。しかし、相手の動きをよく見て対応することも重要である。相手に同調するなかで相手の動きを把握し、それに対応しながら自己に優位な関係性を見極めていくのだが、相手を見すぎると後手にまわってしまい、不利を被ることになる。そのため、潜在的な同型同調によって相手の動きをとらえ、それによって感応的な応答同調を可能にしようとする。こうした戦略の考察は、スポーツをはじめとする「競技文化」さらには一般社会における競争においていかに有効なものとなるか、を明らかにすることに連なる。
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