研究課題/領域番号 |
16K01632
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
野口 穂高 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (60434263)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 野外教育 / 教育史 / 地域性 / 郷土教育 / 林間学校 / 臨海学校 / 教育学 |
研究成果の概要 |
本研究は、昭和初期の郷土教育運動下において実施された野外教育の特質を検討した。結果、1930年代に郷土教育が推進されるなかで、地域の生活・産業調査、史跡調査、地誌作成など、野外での探求的活動が多数実施されたことが確認できた。また、郷土教材の活用により、一定の地域性を有する活動が展開されたことは、総体的にみた昭和初期の野外教育の特質に地域性を強く付与することになった。さらに、郷土教育を実施するうえで教員らの地域研究が進展し、地域を教育活動の場として位置付け、再検討することにもなった。この結果、昭和初期には教育環境の研究が活性化し、これらの研究に支えられて特色ある野外活動が展開されたといえる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果の学術的・社会的意義は次の2点である。第一に、未開拓の領域である昭和初期の野外教育、とりわけ郷土教育運動における実践について、地域性の視点から特質を究明した点である。日本の野外教育史に関する研究の蓄積は十分ではなく、その必要性が提唱されている。本研究は、日本の野外教育の史的展開を明らかにすることを目指す研究代表者の研究の一環に位置づくものであり、研究を通じ大正期から昭和初期の連続性や非連続性について一端を明らかにできた。第二に、一定の独自性を有する昭和初期の野外教育の特質を究明することにより、現代社会において特色ある野外活動を創出するための基礎的知見を提供できた点が挙げられる。
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