研究課題/領域番号 |
16K01650
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
内山 治樹 筑波大学, 体育系, 教授 (00168717)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 感性 / 競技者 / チーム / コーチ / バスケットボール / コーチング / 身体性 / 知性 / スポーツ科学 / スポーツ哲学 / 感性論 |
研究成果の概要 |
本研究では、個人を超越した「チーム」なる存在者を主体として存立する協働行為の指針の究明が試みられた。考察の結果、チームの勝利は、「チーム・パフォーマンスの向上が図れるか否か」と「個々の競技者を満足させられるか否か」という2つの判断基準と「『自分の才能を活かせるか否か』という価値判断基準によって蓄積された個人の資産は、個人に不可侵の権利として帰属するのではなく、必要とする度合いに応じてチーム全体のために利用されなければならない」という規範的原理によって支えられ秩序づけられていると結論づけられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、チームの勝利には、普遍妥当な価値判断基準とそこに内在する法則である規範的原理が重要な役割を果たしていることを、また、チームスポーツにおける「正しい」協働行為は2つの判断基準とそれを支える規範的原理によって支えられていることを明らかにした。 その成果は、チームスポーツにおける、競技者同士、競技者とチーム、競技者とコーチという関係において生起する種々様々な実践上のコンフリクトの解決に貢献するばかりか,競技力の構成契機である身体性と知性の相互作用を統御する重要な能力である感性をめぐる議論の新たなパラダイム展開を促すことで、改めてチームにおける競技力の内実究明に貢献すると言える。
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