研究課題/領域番号 |
16K01657
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
村山 孝之 金沢大学, GS教育系, 准教授 (20531180)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
|
キーワード | 視線行動 / 知覚 / 注意 / 運動パフォーマンス / プレッシャー / Quiet Eye / 不安 / ゴルフパッティング / パフォーマンス / 知覚運動制御 / 空間知覚 / 実験系心理学 / 神経科学 / ストレス |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,視線行動とパフォーマンスの間に介在する「知覚-運動系」の働きに着目し,プレッシャーによる知覚-運動系の崩壊に対する,QEの抑制効果と抑制メカニズムを解明することであった.ターゲット課題を用いた実験の結果,プレッシャー下ではQE時間が低下し,パフォーマンスが低下するほどターゲットの知覚サイズが変化する可能性が示された.また,QE時間が長いグループは,プレッシャー条件でも知覚サイズが変化しにくく,パフォーマンスも低下しにくいことが示された.これらの結果から,プレッシャー下では,視線行動,環境情報の知覚,ならびにパフォーマンスが相互に影響することが確認された.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題の学術的意義は,QEという視線行動,空間性情報の知覚,ならびに運動パフォーマンスの3つの関連性に着目し,プレッシャー下においては,QE時間を長く確保するほどパフォーマンスの低下が抑制でき,その際にターゲットの知覚サイズの精度も変化しにくいことを明らかにした点にある.これまでの関連研究においては,いずれか2つの要因間の関係性については検討されてきたが,視線行動,空間知覚,パフォーマンスの3要因の関係性については明らかにされておらず,QEの有効性を示す科学的エビデンスも不足していた.そのため,スポーツ心理学,スポーツ医科学の発展に寄与する研究成果として,社会的意義もあると言える.
|