研究課題/領域番号 |
16K01668
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 了徳寺大学 |
研究代表者 |
越田 専太郎 了徳寺大学, 健康科学部, 教授 (60532637)
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研究分担者 |
石井 孝法 了徳寺大学, 健康科学部, 准教授 (60735041)
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研究協力者 |
松田 雅弘
橋本 俊彦
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 柔道 / 武道 / キネマティクス / 受身動作 / 頭部外傷予防 / バイオメカニクス / 受け身動作 / 受身 / 動作分析 |
研究成果の概要 |
本研究は柔道初心者に対する頭部外傷予防を目的とした受身指導プログラムの提案ならびにその効果の検証を目的として実施した. その結果, 以下の成果が得られた. (1)大外刈の受身動作において頭頚部最大角運動量が頭部外傷リスクを反映する可能性がある. (2)大外刈の受身動作において, 頭頚部角運動量と体幹角速度が関連する一方で, 頚部筋力と頚部バイオメカニクス変数との関連は認められない. (3)新たに考案した受身動作習得を目的としたドリルは, 学習段階のエクササイズとして導入可能である. ただし, その短期介入が柔道時の頭部外傷予防に直接的に貢献するかについては明らかにならなかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
柔道で生じる重症頭部事故は社会的関心も高く、予防の取り組みは重要である。本研究では、大外刈において熟練者と初心者を区別する指標が確認された。この結果は、頭部外傷を生じやすい対象をスクリーニングするテストや、受身動作の熟練度を測る指標作成の一資料となりうる。さらに、本研究では頚部筋力が必ずしも頭部外傷リスクを反映しない可能性が示唆している。つまり、柔道における頭部外傷予防には頚部筋力トレーニングのみでは不十分であり、受身動作の適切な習得を含めた多面的な学習プログラムの必要性が示唆された。
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