研究課題/領域番号 |
16K01685
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
谷本 道哉 近畿大学, 生物理工学部, 准教授 (70435733)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 棘下筋 / 筋活動レベル / 投球動作 / 肩回旋運動 / 肩関節 / 肩関節最大外旋位 / ローテータカフ / 野球投手 / 関節スタビリティ / ローテーターカフ / 筋厚 / 運動生理学 |
研究成果の概要 |
肩関節の深部に位置するローテータカフの機能と形態に関するいくつかの研究を表層より観察しやすい棘下筋を題材に行った。得られた知見は以下の通りである。バーベルとダンベルおよびマシンでの筋力トレーニングの比較から、棘下筋の筋活動はバランス要素の大小とは関係しなかった。肩甲上腕関節の安定性に寄与するとされるローテータカフであるが、棘下筋の筋厚に投球側と非投球側に差が見られなかった。また非運動対照群と比べて筋厚は同程度であった。野球投手が頻繁に行う軽負荷の肩回旋運動の実施により、元野球選手では投球時の棘下筋の筋活動が増大する傾向が見られたが、現役選手においては変化は見られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
棘下筋の筋活動はバランス要素の大小とは関係しないことから、ローテータカフの強化目的のトレーニングとしてバランス要素を含む必要がないことが分かる。ローテータカフの持つモビリティ作用の肩関節外旋・内旋に負荷をかける運動が適切かもしれない。投手において棘下筋は特に発達しているわけではない。投球動作においてそれほど強い相対負荷がかかっていない可能性があり、特別に強くする方法は考えなくてよいのかもしれない。軽負荷の肩回旋運動の実施は、現役でない元野球選手の投動作時の棘下筋の筋活動を高める様子が見られた。競技再開時には肩回旋運動を行うことが肩障害の予防に繋がるのかもしれない。
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