研究課題/領域番号 |
16K01694
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
金谷 麻理子 筑波大学, 体育系, 准教授 (00284927)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | スポーツコーチング / 運動観察 / 運動感覚 / 運動経験 / スポーツ運動学 / コーチング / 見抜く / 自己観察 / 他者観察 / 現象学的分析 / 運動観察能力 / 見抜く力 / コーチ |
研究成果の概要 |
本研究は、スポーツコーチングにおける熟練コーチの運動観察能力について、現象学的立場から分析することであった。その結果、熟練したコーチの運動観察能力は、単に外形的な運動経過の欠点や動きの結果を評価する能力ではなく、選手の動きの感じを把握する能力であり、選手の技能向上に直接役立つ指導方法の基礎となっているということが明らかになった。また、この能力はコーチ自身の経験によって形作られ、さらには、コーチと選手が運動観察によって得られる運動感覚と双方の関係性の時間的な制限を共有することが人間関係を構築する際に重要であることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で明らかにされたスポーツコーチングにおける運動観察の構造、卓越した指導力を有すると判断された“職人”コーチの運動観察の内容および観点、その背景は、今後のスポーツ指導者を養成するプロセスにおいて重要な知見を提供するものとなった。特に、今回研究対象となった“職人”コーチの、現時点での観察観点の形成にはコーチ自身の現役時代や指導者となってからの「自主的に取り組んで、うまくいかなかった」経験が大きく関連していることが明らかにされたことは、今後指導者を目指す選手や指導者としてさらなる成長を目指す若手指導者にどのような経験を提供すべきなのかを考えるきっかけになると考えられる。
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