研究課題/領域番号 |
16K01719
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 流通経済大学 (2017-2018) びわこ学院大学 (2016) |
研究代表者 |
向山 昌利 流通経済大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (10733785)
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研究分担者 |
中島 信博 東北大学, 教育学研究科, 名誉教授 (80005826)
松林 秀樹 平成国際大学, スポーツ健康学部, 准教授 (20453417)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | メガイベント / ワールドカップ / ラグビー / 震災復興 / 釜石市 / 東日本大震災 / スポーツ / 釜石市役所 / 釜石 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、ラグビーワールドカップ(以下、RWC)釜石開催を事例として、RWCと震災復興の接合から開催までの過程を被災地の立場から解明することである。調査方法は、論理的サンプリングを用いるインタビューを採用した。調査の結果、次の3点を明らかにした。①行政がRWC開催のために必要なインフラ整備を大会のためだけでなく、「縮小社会」に対応するための基盤整備にも活用した点。②行政がRWC招致活動を、大災害によって顕在化した歴史的な人的ネットワークを介しながら進めた点。③被災後という特殊な状況の中でRWC開催構想の検討を住民と深めることが、行政にとって技術的に非常に困難であった点である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、RWC釜石開催を被災地の視点から重層的に描くために「社会的弱者として位置付けられる人々からとらえる」空間軸と「現在進行形の事象をとらえる」時間軸を交差させる研究方法を用いた。その結果、支援者の独善的な「復興支援」という眼差しに映る被災地とは異なる、多様で複雑な被災地の姿を浮き彫りにできたように思う。このことは、支援者が被災地との間の深い溝を飛び越えるために自らの想像力を駆使し自己と他者との関係性を絶えず探っていくことが決定的に重要なことを示した。
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