研究課題/領域番号 |
16K01723
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山仲 勇二郎 北海道大学, 教育学研究院, 准教授 (20528343)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 生物時計 / メラトニン / 生体リズム / 運動 / 高照度光 / 交感神経活動 / 光 / 光反応性 / 交感神経 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、高照度光下での運動による生物時計の調節メカニズムを明らかにすることであった。健常成人を対象に夜間に光を浴びながら異なる運動を行ない、夜間の光によるメラトニンの抑制作用が運動により増強されるかを検証した。その結果、光を浴びながら運動を行った条件では運動強度に関係なく唾液中メラトニン濃度は低照度条件に比較して有意に低い値を示した。本研究の結果から、運動の生物時計に対する作用は光の感受性を増強させることで光による生物時計の調節を促進する可能性が示唆されたが、運動強度には依存せず低強度の運動であっても光の作用を増強することが可能であることが推測された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトの行動および生理機能には24時間で変動する生体リズムがあり、脳内の生物時計によって発振・制御されている。生物時計は主に高照度光によって調整されるが、高照度光と運動を組み合わせることで生体リズムを効率よく調節できることが報告されている。本研究の成果は、運動の生物時計に対する作用は光の感受性を増強させることで光による生物時計の調節を促進する可能性を示し、光を十分に得られない宇宙ステーションや極端な光環境下での生体リズムを整えるために運動が有効な手段となる可能性を示した。また、夜間に運動を行う際には光環境を考慮することが生体リズムの乱れ、その後の睡眠の質を維持するうえで重要であることを示した。
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