研究課題/領域番号 |
16K01728
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
|
研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
山岡 雅子 (遠藤雅子) 県立広島大学, 人間文化学部, 教授 (30336911)
|
研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 胃内容排出 / 糖質飲料 / 胃腸障害 / 味覚 / 腸トレーニング / 運動 / 高グルコース補給 / 糖質の種類 / 大腿動脈血流量 / 糖質の濃度 / 消化吸収 |
研究成果の概要 |
本研究では,糖質飲料の胃内容排出(GE)について,味の種類や強度,糖の種類,腸のトレーニングの影響について検討した。糖質飲料摂取後に口腔内を5つの基本味で味覚刺激すると,甘味のみでGEが促進した。甘味物質の種類は,グルコースとフルクトースで促進し,甘味の強度は,強さ依存ではなく,最適な強さで促進した。グルコースとフルクトースの単一の飲料と混合した飲料では,混合飲料のGEが速く,活動筋への血流量も増加していた。また,運動前3日間の高グルコース補給は,運動時のグルコース飲料のGEを促進し,胃腸障害を軽減した。本研究でみられたGEの違いに,自律神経活動やGLP-1は関与していない可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,運動中に摂取する糖質飲料について,胃内容排出(GE)の促進・遅延ならびに胃腸障害という観点からみた,具体的な味の種類・強度,糖質の種類を探索し,腸トレーニングの効果の有無について検討した。また,GE調節因子と推定される自律神経活動,消化管ホルモン,消化管血流量等を測定し,GE調節メカニズムの解明を試みた。本研究成果は,未だ不明な点が多いGE調節因子に関する新たな知見の提供につながり,運動時の胃腸障害の予防・改善によるスポーツ競技力向上のための糖質飲料の新たな提案,GEの遅延が原因で慢性的に食後に胃もたれ等の症状を訴える機能的ディスペプシア患者への栄養学的治療法の提案を期待させた。
|