研究課題/領域番号 |
16K01740
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
衣笠 竜太 神奈川大学, 人間科学部, 教授 (10409378)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 筋外膜 / 筋周膜 / 張力 / ひずみ / 電気刺激 / 筋膜 / 歪み / シミュレーション / 増幅メカニズム |
研究成果の概要 |
本研究は、筋膜(筋外膜と筋周膜)が張力と歪みに及ぼす影響を実験的に検証し、シミュレーションを用いて筋膜の役割を増幅メカニズムの観点から明らかにすることを目的とした。Wistar系ラット8匹を対象に、筋外膜と筋周膜の剥離に伴う最大足背屈力と歪みを測定した。実験の結果、最大足背屈力は筋外膜の切除により約10%、筋外膜・筋周膜の切除により約30%も低下した。筋外膜・筋周膜の切除時、近位―遠位方向のひずみは15%短縮し、内側―外側方向のひずみは15%膨張していた。筋外膜と筋周膜の切除は、収縮様式と収縮速度に関わらず、筋束の挙動に影響を及ぼし、張力を低下させることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
筋膜はコラーゲン線維などの結合組織で構成され、筋外膜、筋周膜、および筋内膜によって筋細胞を覆っている。本研究の結果、筋膜が切除すると、筋収縮時のひずみ(元の長さに対する変形量の割合)が大きくなり、大きな張力を発揮できるひずみの至適な範囲を超えてしまうため、結果として張力が下がってしまう、ということが明らかとなった。このことは、例えば、筋膜が傷ついたり、近傍組織から剥がれたりすると、筋膜自体の剛性(変形のしづらさの度合い)が下がってしまうので、大きな張力を発揮できなくなる恐れがある。
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