研究課題/領域番号 |
16K01769
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
|
研究機関 | 東京成徳大学 |
研究代表者 |
本多 麻子 東京成徳大学, 応用心理学部, 准教授 (90339680)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 楽観性 / 感情 / ストレス / 反応性 / 回復性 / 心拍数 / 健康科学 / 実験系心理学 / ヘルスプロモーション |
研究成果の概要 |
楽観主義者の心身の健康の保持・増進のメカニズムを心身の反応性と回復性の観点から検討した。ゲーム課題において,心拍数の回復性は,悲観性が高いほど遅れ,楽観性が高いほど速やかになるという可能性が示唆された。スポーツ場面の比較的軽症のけがについて受傷から復帰までの心理的変容と楽観性の関連を検討した。コントロール可能性が高いほどけがを早く受容し,楽観的な展望をもって治療やリハビリテーションに臨み,復帰に至る過程が示唆された。長期的課題の遂行に際して,伸び悩み経験や停滞に着目した。楽観性が高いほど,ストレッサーに対しても粘り強く,克服すべく課題に取り組み続けることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ストレス刺激に対して心臓血管系の反応性と回復性のいずれも大きい場合は強壮化であり,反応性が小さく,回復性が大きい場合は柔軟化である。慢性的なストレス刺激は反応性と回復性の低下をもたらす。心拍数の回復性は,悲観性が高いほど遅れ(脆弱化あるいは硬直化),楽観性が高いほど速やかになる(強壮化あるいは柔軟化)という可能性が示唆された。スポーツ場面におけるけがから復帰までの心理的過程において,コントロール可能性が高いほど楽観的であり,けがの受容時期が早いことが明らかとなった。
|