研究課題/領域番号 |
16K01791
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 宮城学院女子大学 (2020-2021) 福島県立医科大学 (2016-2019) |
研究代表者 |
緑川 早苗 宮城学院女子大学, 生活科学部, 教授 (10325962)
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研究分担者 |
大津留 晶 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (00233198)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 過剰診断 / 甲状腺癌 / スクリーニング / 放射線災害 / 不利益 / メンタルヘルス / リスク認知 / 放射線 / オプトアウト方式 / 甲状腺がん / メリット・デメリット / 放射線被ばく / 甲状腺 |
研究成果の概要 |
福島原発事故後の小児・若年者に対して行われている甲状腺検査に関する調査研究により、①甲状腺検査が対象者や住民のメンタルヘルスに負の影響をもたらすこと、②小児・若年者でも甲状腺癌の過剰診断が生じること、③過剰診断の不利益を知らされずに検査を受診していることが明らかとなり、検査の倫理的課題が浮き彫りになった。本研究によって得られた知見をもとに、①検査をオプトイン方式とし任意の受診とすること、②検査の関する情報提供、特に過剰診断の不利益について十分な説明を行うこと、③過剰診断を抑制するために、基準を含めた検査の方法を見直すことなどを提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は原発事故と言う災害下で現在進行形でおこなわれている調査・研究が、住民にどのような影響を与えているかを多面的に解析し、負の影響があることや調査・研究のあり方に倫理的課題があることを指摘し、さらに甲状腺検査のよりよい方法論を提案したことに大きな社会的意義がある。さらに成人では甲状腺癌スクリーニングが過剰診断をもたらすことに加え、小児や若年者においても同様の現象が生じることを、その自然史とともに報告したことに学術的意義がある。
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