研究課題
基盤研究(C)
本研究では、迷走神経活動を合成リガンドで制御しうるマウスモデル(DMV-hM3Dq/DMV-hM4Diマウス)を作出し、研究に用いた。特異的リガンドCNOの投与により、DMV-hM3Dqマウスは迷走神経活動が活性化し、DMV-hM4Diマウスは迷走神経活動が減弱した。これらのマウスにおいて、CNOに応答した血糖値とインスリン分泌について検討した結果、DMV-hM3DqマウスはCNO投与によりインスリン分泌が促進し、DMV-hM4DiマウスはCNO投与によりインスリン分泌が抑制した。しかし、いずれも血糖値が上昇したことから、インスリン以外のホルモンの関与の検討も行う必要があると考えられる。
自律神経を介した肝臓代謝調節の加齢・肥満による変化を解明することは、加齢・肥満における生活習慣病の病態理解を深め、多様な疾患が合併する生活習慣病の新たな予防法の開発を可能にすると考えている。
すべて 2016
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)
Cell reports
巻: 14 号: 10 ページ: 2362-2374
10.1016/j.celrep.2016.02.032