研究課題/領域番号 |
16K01828
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
|
研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
園生 智広 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (70614866)
|
研究分担者 |
重松 隆 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (30187348)
大矢 昌樹 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (90550301)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | サルコペニア / 慢性腎臓病 / 尿毒素 / 骨格筋 / 腎機能障害 |
研究成果の概要 |
本研究の結果として、実験動物を使用した慢性腎臓病(CKD)モデルによる研究では、CKDとサルコペニアの関係を明確に検討できたとは言えないが、通常CKDモデルを作成するために最低10週以上かかるところ、4週間で十分なカヘキシーとみなせる病態を観察することができた。このような急激な腎機能低下を伴うミネラル代謝異常は、骨折リスクを増大させるため、さらに短期間でも十分な実験モデルとして使えるかもしれない。さらに、培養骨格筋細胞を用いた研究によっては、近年注目されている尿毒素であるインドール-3-酢酸およびインドキシル硫酸よりも、高リン状態がより筋萎縮刺激として強いことが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨格筋量と生命予後の関係性が様々な状態で報告されてきており、骨格筋量を維持・増加させるためにも、サルコペニアのメカニズムを明らかにすることは重要である。本研究では、老化現象の一つとしての腎機能の低下に着目し、腎機能低下(慢性腎臓病)モデルを利用することで、サルコペニア研究の比較的短期間での実験手法を提示することができた。また、今回採用した尿毒素は骨格筋に対する直接的な影響を認めなかったが、高リン状態が筋萎縮を誘導したことから腎機能低下による液性因子がサルコペニアの一因であることが明らかになり、今後のサルコペニア研究に対する有用な知見を得ることができた。
|