研究課題/領域番号 |
16K01836
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
加藤 洋一 順天堂大学, 医学部, 教授 (00231259)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 骨髄脂肪変性 / 動脈硬化 / 再生血管 / カルシウムイオン / 骨髄間質細胞 / 間葉系幹細胞 / 骨髄幹細胞 / 脂肪細胞 / 分化 / 幹細胞 / マクロファージ / 細胞内カルシウム / 細胞内Ca濃度 / cyclic AMP / リポポリサッカライド / CD204, CD36 / 平滑筋前駆細胞 / T型Caチャネル阻害薬 / 循環器・高血圧 / 移植・再生医療 / 老化 / 再生医学 |
研究成果の概要 |
本研究では、高濃度の細胞外カルシウム([Ca2+]o)が特異的に骨髄脂肪化をもたらすメカニズムの同定を試みた。その結果、プロテインキナーゼC(PKC)を介したシグナル伝達経路が骨髄脂肪化に関与することを突きとめ、PKC の活性化薬であるホルボールエステルPMAがCaイオンの骨髄脂肪化促進作用を抑制することを報告、さらに、グラム陰性菌の構成成分であるリポ多糖(LPS) が、JAK/STATシグナル伝達経路を活性化し、酸化LDLの取込みに必要なスカベンジャー受容体CD204およびCD36をマウス骨髄由来マクロファージの細胞膜上に増大させることによって、動脈硬化を増悪させることを報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨髄脂肪化は特に高齢者の骨折や貧血の一因であり、治療標的として注目されている。本研究では、高濃度の細胞外カルシウム ([Ca2+]o)が特異的に骨髄脂肪化をもたらすメカニズムの同定を試みた。プロテインキナーゼC(PKC)を介したシグナル伝達経路が骨髄脂肪化に重要であることを突きとめ、PKC の活性化薬であるホルボールエステルPMAがCaイオンの骨髄脂肪化促進作用を抑制することを報告した (Hashimoto-R, Katoh-Y et al. J Physiol Sci 69: 741-748, 2019)。PKC の活性化薬が、高齢者の病的骨折減少への新たな治療戦略として期待される。
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