研究課題/領域番号 |
16K01840
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
横田 隆 日本医科大学, 先端医学研究所, マネジメントサポートスタッフ (30445829)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 水素分子 / 全身性虚血再灌流障害 / 酸化ストレス / 抗酸化作用 / 心肺停止蘇生予後 / DNAマイクロアレイ解析 / メタボローム解析 / 抗酸化物質 / 水素 / 虚血再灌流障害 / 脳・心機能 |
研究成果の概要 |
これまでの研究で、心肺停止後に起こるダメージが水素分子(H2)の投与によって生存率の増加や脳・心臓の機能障害を軽減したことを報告した。本研究では、H2投与後の脳と心臓における遺伝子変化をDNAマイクロアレイ法を用いて解析した。 心肺停止モデルラットによる解析は、Gene Ontologyによる遺伝子のアノテーション情報を基にした遺伝子解析とKEGG pathwayによる種々の代謝経路とシグナル伝達関連遺伝子の網羅的解析を行った。その結果、H2によって有意に変化した代謝経路と関連する発現変動遺伝子を見出した。これらの遺伝子が虚血再灌流障害後の脳と心臓機能のダメージ改善につながる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、H2ガス吸入療法が脳・心臓組織の虚血再灌流障害を軽減し、低体温療法との相乗効果による生命予後を改善して心肺停止症候群の新規治療法に成り得て、複数の心肺停止症候群患者に対するH2ガス吸入療法の臨床研究がすでに開始されている。本研究で、H2ガス吸入治療法の有効性におけるメカニズムが解明されることで、増加の一途をたどる心停止蘇生後患者の生命予後の改善に多大な貢献をもたらすことが期待される。さらに、本研究において全身性虚血再灌流障害後の生体内に生じる代謝経路の変化が解明され、さらなる新規治療法の提案が可能となれば、その社会的意義は極めて大きい。
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