研究課題/領域番号 |
16K01857
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
子ども学(子ども環境学)
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
美作 宗太郎 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (50284998)
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研究分担者 |
大谷 真紀 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (30292379)
大島 徹 秋田大学, 医学系研究科, 講師 (70464427)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 子ども虐待 / 打撲傷 / 赤外線サーモグラフィーカメラ / 法医学 / 赤外線サーモグラフフィーカメラ / 赤外線サーモグラフィカメラ / 社会医学 |
研究成果の概要 |
子ども虐待の証拠を得ることは困難なことが多い.特に,受傷後早期の打撲傷は肉眼的に観察できないこともある.打撲傷は皮膚変色の前に炎症として熱感が生じる経験から,赤外線サーモグラフィーにより打撲傷を観察する研究を試みた.被験者が打撲傷を負った際に赤外線サーモグラフィーを用いて観察したところ,皮膚温は高温となり,治癒に従って低下する様子を捉えることに成功した.但し,赤外線サーモグラフィーは非常に感度が高い機器で,虫刺されや湿布使用による温度変化も鋭敏に捉えるため注意が必要であった.赤外線サーモグラフィーは皮膚の温度を色調の変化で表せるため,打撲傷による熱感を非侵襲的に可視化できることが判明した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子ども虐待の証拠を得ることは難しく,特に受傷後急性期の打撲傷は肉眼的に証明することが困難であった.本研究では,赤外線サーモグラフィーカメラを用いて打撲傷の皮膚温度の違いにより,打撲傷の存在を証拠化することに成功した.本研究は打撲傷の皮膚温を可視化した点において学術的意義があるだけでなく,研究成果が身体的虐待を受けた子どもの早期発見,早期保護に繋がり,子どもの虐待防止に直結することから社会的意義もある.
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