研究課題/領域番号 |
16K01867
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
子ども学(子ども環境学)
|
研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
黒川 嘉子 奈良女子大学, 生活環境科学系, 准教授 (40346094)
|
研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 乳幼児のことば / 移行対象 / 象徴化 / 発達障害 / プレイセラピー / 乳幼児心理臨床 / 自閉症スペクトラム / 情緒応答性 / 分離のプロセス / 言葉 |
研究成果の概要 |
本研究では,前言語段階から言語段階への過渡期にあらわれる完全に象徴的なものになる前の乳幼児期に特有のことばについて,「移行対象としての言葉」の観点から研究をおこなった。保育園・幼稚園および療育機関を利用している乳幼児の保護者を対象に調査をおこなった結果,言葉の意味の伝達や理解とは異なる,身体感覚を伴う音の響きによって原初的な無様式知覚による「他者と共にいる」関係を可能にしていることが見出された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって得られた「移行対象としての言葉」の基礎的データは,音の響きによる身体性の共有や,その子どもと養育者や家族だけのprivateな言葉として大切にされるなど,乳幼児期の言語発達だけでなく他者との関係性や象徴化のプロセスについて新たな視点を見出すことにつながった。これは,再接近期危機や発達特性による育てにくさなど,1歳半健診後から2歳代にかけて養育者の不安が高まる時期における子育て支援や発達支援に活かしていくことができる観点になった。
|